共通テスト英語・令和5年度
大問1A

講師としての解説
オープニングの問題ということで文章量も少なく、設問も簡単です。問1は「hand in」で「提出」という定番イディオムの知識があれば正解できます。問2に関して、「talk」と「greet」という単語が選択肢④の「meet」に対応するため④が正解となります。
受験生としての解説
問2の正解が④という事で、①~③の不正解を確認した際に試験時間をやや多めに消費したと思います。焦らず冷静に、淡々と進めていきましょう。全ての学生さんが正解したい問題です。
大問1B

講師としての解説
文章全体に正解へのヒントが配置されています。ヒントの順番も文章の流れに沿って「問1→問2→問3」となっているので解きやすいです。
受験生としての解説
全ての受験生にとって満点を取りたい問題です。文章も短いのでテクニックなど考えず、先頭から素直に訳していけばよいです。
大問2A

講師としての解説
新作のクツに関する広告を読み、広告の内容を答えていく問題です。クツに関するアピールが続くため内容を理解しやすく、理解できなくても推測できます。「クツの中に電子チップが入っており、アプリと連動して快適な履き心地を実現する」という最大のアピールポイントを読み取る事が大切です。
受験生としての解説
全ての受験生にとって満点を取りたい問題です。決して多くない文章量に対し設問が5つもあるので、テクニックを考えず長文の先頭から最後まで素直に訳しましょう。概ね、文章の流れ通りに問1から問題が配置されているので、設問を1つだけ頭に入れながら読んでいくと素早く正解できます。
大問2B

講師としての解説
「3分の2」や「10%」など割合を表す単語が現れ、内容がやや複雑になっています。「commute=通勤する」という意味を知らないと文章を理解できない可能性があります。英単語帳2000個の内、前半の1200個だけはなんとしても完璧にしておきましょう。不正解の選択肢が「明らかに不正解」という内容なので、設問は解きやすいです。
受験生としての解説
全ての受験生にとって満点を取りたい問題です。しかし「偏差値50の国立大学」を目指す学生さんの中には、本問で苦しむ人がいるでしょう。4択から「明らかな正解」を選ぶ事が難しくなってきました。明らかな不正解を2つ削除して「実質2択」に持ち込むと、安定して満点を取れるようになります。
大問3A

講師としての解説
キャンプに関する問題です。前半はリュックサックへの荷物の詰め方、後半は筆者の経験について書かれています。文章量は少なめですが設問が2つしかないため、文章全体をシッカリ読むのは時間がもったいないです。設問のポイントに絞り込んで素早く正解したい問題です。
受験生としての解説
全ての受験生にとって満点を取りたいレベルです。設問が2つしかないので問題を先に読み、正解を探しながら英長文を読んでください。問1は「バッグに詰める順序」問2は「暖かく寝る方法」という事で、先に設問を読んでも内容を理解できます。英長文が真ん中で上下に2分割されているので、上下に1つずつ正解が含まれていると予測できます。
大問3B

講師としての解説
文章は素直で読みやすく、設問も簡単です。しかし、序盤の問題としては少し文量が多くなってきました。問1の「イベント並び替え問題」は簡単ですが、時間制限のためにミスが起きやすいです。メモを取ったりアンダーラインを引いたり、解答テクニックで補助したいところです。
受験生としての解説
熊大・九工大以上の大学を目指す場合は、満点を取りたいです。問1「イベント並び替え問題」の正解を求めて、英長文を2回読む事は避けたいです。試験時間を浪費すると後半で大量失点する事態になります。1回読みで確実に正解するために「メモの取り方」を練習してください。設問の該当箇所にアンダーラインを引くだけでも、かなり解答の助けになります。
大問4

講師としての解説
2人の教師の意見を比較する文章です。大問4は「偏差値50の国立大学」を目指す人が苦労し始める部分なのですが、本年に関しては素直で読みやすい文章でした。設問も素直なので高得点を確保したいところです。
受験生としての解説
意見を比較する文章なので、前半・後半を偏りの無く読む事がコツです。先頭から末尾まで高速で読み、浅く全体の流れが解ると高得点を取れます。熊本大学以上を目指す場合、1問ミスでも痛い難易度です。しかし、配点が1問あたり2~3点と低いので、1問ミスなら九大受験生でもOKです。満点を狙って時間を浪費するより、1問ミスを受け入れつつ高速で駆け抜けた方が合計点は高く安定します。
大問5


講師としての解説
「正解の根拠」となる文章が英長文の中で、問1→問2→(問3)→問4とキレイに並んでいる事に注目です。先に問1の設問を頭に入れ、問1の正解を探しながら英長文を読む作戦が有効です。基本的に読みやすい文章ですが人物関係(パトリックが兄、ジョージが友人、トレントが先生、ベンが自分)を忘れると混乱します。メモを取るクセをつけましょう。問3に関して、5つの選択肢を正しく並べる「イベント並び替え問題」としては最も簡単です。しかし、限られた試験時間の中では難しかったと思います。
受験生としての解説
大問6A


講師としての解説
英長文に関して、各設問の「正解の根拠」となる文章が、問1→問2→問3とキレイに並んでいる事は注目です。本問から単語のレベルが上がり、文章の内容が濃密になっています。しかし、文章は素直なので、スピード重視で訳しても内容は頭に残りやすいです。問1・2・4は「明らかに不正解の選択肢」が多く、大まかな内容さえ解っていれば正解できます。問3はヒントとなる部分が英長文内に少なく、選択肢も抽象的なので、確信を持って正解するのは難しいかもしれません。全体の難易度としては「大問6にしてはやや簡単」です。
受験生としての解説
問3に関して、2つの正解を同時に当ててようやく3点です。熊大受験生は不正解でも構いません。その代わり問1・2・4は難しくないので正解したいところです。九大受験生は満点を取りたいところですが、時間配分を崩さない方が大切なので「急いで1問ミス」ならOKです。
大問6B



講師としての解説
「大問1~大問6A」までと比べ明らかに難しいです。九大受験生でも厳しい英単語が次々と登場します。難関大学で必要な「単語を知らなくても想像で補う能力」がなければ、話の全体像をつかむ事さえ難しいです。
受験生としての解説
本問は全部で12点ですが、この12点のために試験時間を大量に投入する必要はありません。熊本大学志望で英語が苦手なら、大問6Bは英長文を読まずに運任せでマークして(2・3点は当たると思います)大問1~大問6Aまでをシッカリ解く、という作戦はアリです。九大受験生は高得点が必要なのでそこまで極端にできませんが「前半の2問は必ず正解するが、後半の2問は解けない覚悟で深入りを避け、試験時間の浪費を防ぐ」という作戦は有効です。事前に作戦を立て、心に余裕を持っておけば、解けない覚悟の「後半2問」もマグレ当たりしやすくなります(視野が広がるからです)
共通テスト化学・令和5年度
大問1

講師としての解説
問1に関して、選択肢4が「イオン結合だから」という不正解の理由は、先頭の問題にしては難しかったと思います。問2に関して、ゾル・ゲルに関する基礎問題です。問3に関して、難しくはないですが、文量が多く計算式も3本立てるので以降の時間が心配になる出題だったと思います。問4aに関して、単位格子の基礎問題で特に難しくありません。問4bに関して、難しくはないのですが正解までに計算が2手間あるので試験時間が気になるところです。日頃から比で考えるようにしておくと素早く解けます。問4cに関して、難関大でよく見る問題ですが、初見の人には内容を理解することが難しかったと思います。
受験生としての解説
問2以外は時間を消費しやすい問題です。大問1としては残り時間が気になる怖い出題でした。先は長いですから解けない問題は早めに見切る、解けそうな問題でも残り時間と相談し、致命的な時間消費を避けることが大切です。
大問2

講師としての解説
問1に関して、エネルギーの問題ですがエネルギー図を描く必要はありません。4本の式を足し引きするだけで正解できます。小問1に配置されている事から簡単に解けると見抜けます。問2に関して、センター試験時代からおなじみの電気分解です。問3に関して、これもセンター試験時代からよくある平衡問題です。平衡状態における各物質量の比が与えられているので平衡定数を計算せずとも正解をすぐ出せます。問4aに関して、反応速度の知識を問う出題です。正解(誤った記述)の選択肢「マンガンは触媒だから」は過去のセンター試験そのままです。問4bに関して、反応速度の問題です。与えられたグラフからO2の反応速度が求まり、化学式よりその2倍が正解と解ります。ここで一気に難易度が上がりました。問4cに関して、グラフの読み取り問題です。発生するO2の量が変わらない事がポイントです。
受験生としての解説
九大志望者が落としてよい問題はありません。問4bがやや難しいですが、不正解だと他の九大受験生に差をつけられるレベルです。熊本大学・九州工業大学志望の人は「問4b」の1問不正解ならOKです。
大問3

講師としての解説
問1に関して、ハロゲンの基礎知識の問題です。先頭の問題という事で出題自体は簡単です。しかし、ハロゲンという分野が暗記の多い紛らわしい分野なので難しかったと思います。問2に関して、定性分析からの出題です。定性分析を解くには無機分野の暗記事項を一通りマスターし、総合的に考える必要があるため難しかったと思います。問3aに関して、イオン化傾向からの出題です。ヒントが少ないため何から手をつけるか迷った人は多いでしょう。「H2が1モル発生した時」に基準を置き、その時の金属の消費量を考えるとスムースに解けます。問3bに関して、元素分析の基本となる装置の順番です。問3cに関して、一気に難しくなりました。実は簡単ですぐ解ける計算なのですが、そう思えるのは普通の精神状態の時です。極限の緊張・時間に追われる共通テスト本番において、本問は「%計算と制限時間」によって難易度が一気に上がります。
受験生としての解説
問3bを除く全ての問題が難しかったです。九大受験生なら高得点で突破しますが、満点は難しかったと思います。熊大受験生だと大量失点した人もいたでしょう。こういう場合に大事なのは「試験時間を浪費しない」ことです。のめり込まず、時計を冷静に見て、簡単な所から簡単に得点してください。「不正解の選択肢」を見抜いてマグレ当たりの確率を上げたり、大問1・2・4・5で「使われた回数が少ない番号」を書き「論理的な運任せ」で解答するのも1つの作戦です。
大問4

講師としての解説
有機化学からの出題です。問1に関して、ヨードホルム反応の条件から①が消えます。残り②③④は条件イから手作業で探せば②が正解とわかります。問2に関して、芳香族に関する基礎問題です。アニリンが塩基である事を問う、最も簡単な選択肢が正解です。問3に関して、高分子化合物の基礎問題です。本問も不正解の選択肢こそ難しいですが、正解の選択肢は内容が簡単で見抜きやすいです。問4aに関して、正解へ至る計算過程は簡単です。しかし、冒頭で大量の情報が与えられ、そこから必要なもの「だけ」を取捨して解答するとなると、難易度は一気に上がります。問4bに関して、解き終えてみれば非常に簡単だったとわかるのですが、大量の情報から「実はたった1つの情報だけで正解できる」と気づくまではタフな問題です。共通テスト独特の形式と言えます、過去問による共通テスト専用の訓練が大切です。問4cに関して、問4bまで解けた人にとっては全体像がつかめているため簡単だったと思います。
受験生としての解説
どの問題も難しくないので落とすと痛いです。しかし、計算が簡単な事に気づいたり、正解の選択肢が不正解より見抜きやすかったりなど「実は難しくない」という事に気づくまでに時間を消費する作りでした。一概に「簡単だ」と言い難い部分があります。この様な場合に大切な事は、行き詰まった問題は早めに見切る事です。そして、過去問を練習して共通テスト独特の「難しく見せて簡単に解ける」カラクリに慣れておくと80点以上で安定します。
大問5

講師としての解説
問1aに関して、硫黄は勉強が行き届きにくい物質なので難しかったと思います。問1bに関して、ルシャトリエの原理を問う基礎問題です。問2に関して、硫化水素・ヨウ素・チオ硫酸ナトリウムを用いたここ10年でよく見かけるようになった実験です。60分という短い試験時間の中で35問を解くにあたり、本実験の内容を長い問題文から読み取って理解する時間はありません(それをすると本問だけで60分かかります)完璧に準備できていてようやく計算の勝負に入れる難しい問題でした。ただ、繰り返しになりますが、よく見かける実験なので準備しておけば比較的容易に解けます。問3aに関して、問題文が長くグラフまで添付してあり大変そうですが、題意が理解できれば計算は簡単です。また、この手の問題はグラフを使わずに解ける事が多く、模試・過去問で練習しておけば見た目ほど難しい問題ではありません。問3bに関して、問3aが解けた学生さんなら同じ流れで正解できる問題です。難易度よりも時間との戦いだったはずです。
受験生としての解説
問1aは「弱酸の遊離」ですぐ解けるので正解したいです。問1bも定番のルシャトリエの原理なので必ず正解したいです。問2もヨウ素を挟んでチオ硫酸ナトリウムで滴定するのは近年定番パターンなので正解したいところです。しかし、5教科トータルで考えて、全てを完璧に準備もできないでしょう。本問だけで独立していますから、早めに見切る作戦はアリです。問3は見慣れないパターンで、その場で実験内容を理解する必要があるので、試験時間が足りないようなら見切るのはアリです。ただ、2問1セットなので4点×2問=8点を捨てるのはかなり痛いです。
共通テスト物理・令和5年度
大問1
講師としての解説
問1が力のモーメント、問2が熱力学、問3が運動量・エネルギー保存、問4がローレンツ力、問5が光電効果ということで小問の集合体となっています。これら全ての問題に対して二次試験の様に自分で文字を設定し、連立方程式を作って解けばタイムオーバーになります。問1の体重計問題の様に、立式せずとも感覚的に正解できる問題は、直感的に解いて「時間を節約する練習」が大切です。どの小問も難易度は普通で典型問題となっています。
受験生としての解説
1問5点という大きな配点、難易度も普通で典型という事で、どの問題も落とすと痛いです。熊大志望なら1問ミスまでOK、九大志望なら1問ミスで合否スレスレという感じです。
大問2

講師としての解説
カップケーキを包むアルミカップを使った「速度・加速度」の出題です。初めて見るシチュエーションを、普段の物理の勉強に素早くつなげる訓練が大切です。中盤の問3から「ある学生の予測が間違っていた理由」を考察させるなど、短い試験時間の中で思考を要求されるタフな出題です。問4のグラフの「縦軸・横軸を当てさせる」というシチュエーションも二次試験ではあまり見かけない共通テスト独特の作りです。そして「長い会話+理論」で疲れ果てたところで、ラストの問5が「立式して式変形する問題」という事で、時間・スタミナを削られる出題でした。
受験生としての解説
これ程の文章量・思考量の多さになると、九大受験生にも「最後の1問を捨てて試験時間の浪費を防ぎ、合格点を安定させなさい」と言うところですが、実は最後の問5が難しくないので捨てたくないです。しかし、問3・問4がケアレスミスの出やすい問題であり、ミスチェックのために見直しをすれば問5を解く時間はありません。人によって作戦は変わりますが、問3・4・5から2問正解・1問ミス(5失点)で20/25点なら九大受験生でもOKです(問4は6点ですが同じ扱いでOKです)まだ大問3・4が残っていますから「大問2で満点を狙う代わりに試験時間が遅れる」という事態は避けたいところです。
大問3

講師としての解説
「ドップラー効果」と「円運動」を組み合わせた問題です。円運動の要素は薄め、ドップラー効果が主軸です。ラストの問5まで難易度は普通、突飛な問題も無く、登場人物による会話も無い旧センター試験形式なので、学力の高い人は短時間で解いて試験時間を稼げます。
受験生としての解説
ここで試験時間を稼いで大問2・大問4の「会話問題」に時間を回したいところです。ラストの問5がやや複雑ですが、熊大受験生が落とすと痛い失点になるレベルです。九大受験生は満点を取りたい、熊大受験生は1問ミス(5失点)で悔いが残る難易度です。
大問4

講師としての解説
「電磁気」からの出題です。問1・問3の正解に必用な「電気力線」「アンペアの定義」という基礎事項は勉強が行き届きにくい部分です。さらにグラフの読み取りも絡むため、序盤の問題としてはやや難しいです。問5(エ)は正確に解くならある程度の計算が必用であり、短い試験時間の中では難しいです。大問1~3まで「時間を使わされる問題」が多かったですが、大問4も時間を使わされる作りになっています。逆に言うと、結果の出る正しい共通テスト対策を行えば「学力で負けている部分」を「時間の使い方」でカバーできます。
受験生としての解説
問1(イ)の電気力線で4πkQが解らなかったら見切って構いません。以降の問題に連鎖しないからです。問5は2023年物理のラスト問題という事で難しいです。九大受験生でも切り捨てて試験時間の浪費を防ぐ作戦はアリです。その際はすぐに解ける(ウ)だけを解き、時間を要する(エ)を「大きかった・小さかった」の2択(50%の運任せ)に減らしましょう。九大受験生なら1問ミス(問5)はOK、熊大受験生も問5の1問ミスに抑えたいレベルです。
共通テスト数学ⅠA・令和5年度
大問1

講師としての解説
(1)(ア)に関して、絶対値を処理する基礎問題です。(オ)に関して「1ー√3」が負の値なので不等式の符号変化に注意です。(ケ)は式の扱いが共通テスト独特なので注意が必要です。過去問を練習しておくと正解への流れが自然と見えるようになります。(2)(サ)に関して、与えられた情報を正確に作図できれば解けたと思います。(シ)に関して、解き方の定まった定番問題ではありますが、知らない人にとっては難しいと思います。(ス)~(ソ)は難しくないです。(タ)~(ト)は三辺の長さが判っているので余弦定理~面積計算と定番の流れです。(ナ)は三角形の合同から辺の長さが等しいと解ります。それが計算できなくても直感的に正解できた人は多かったでしょう。(ニ)~(ハ)も決して難しくはないのですが、計算量が多いので立ち止まらずに計算し続けるぐらいの練度が必用となります。
受験生としての解説
もし(ケ)で迷ったら早めに見切りたいところです。以降に問題が続かないので、連鎖して大量失点にならないからです。まだ序盤なので試験時間を浪費しない事が大切です。同様に(シ)が不正解でも(シ)の3失点だけで済むので長く迷わない事が大切です。時間を使い過ぎないよう気をつけましょう。(ニ)~(ハ)は計算が複雑で正解まで大変ですが、3点なので切り捨てて試験時間をかせぐ作戦はアリです。九大受験生の場合、(ケ・コ)(ニ・ヌ・ネ・ノ・ハ)を切り捨て、時間の浪費を防ぎながら24/30点とできれば十分です。多めに時間を使って満点を取るより価値があります。全ての問題を解き終えた後、余った時間で(ケ・コ)の3点を回収できれば理想的です。熊大・九工大受験生なら、(ケ・コ)(ニ~ハ)を切り捨て、更に1問ミスしてもOKです。
大問2

講師としての解説
共通テストで要注意の「太郎と花子」問題です。二人の会話に注意を奪われ、試験時間を浪費しないよう注意してください。前半の[1]は「データの分析」からの出題でした。(ア)~(エ)は丁寧に読めばその場で正解を出せる問題です。できるだけ素早く突破したいところです。(エ)は最初の選択肢0番が正解です。0番の間違いをすぐに見抜き、以降の選択肢1・2・3を無視できれば試験時間を大幅に節約できます。(オ)は偏差値を導出する知識問題です。(カ)も共分散から相関係数を求める計算問題ですが、本質は知識問題です。後半[2]はバスケットボールの軌道を利用した二次関数の問題です。太郎と花子の会話に加え計算式が共通テストとしては複雑でハードな出題です。しかし、内容そのものは優秀な中学生なら解けそうなレベルなので、本質は時間との勝負です。
受験生としての解説
(オ)(カ)各3点は本質的に知識問題(考える要素が無い)なので、解けない場合は早めに見切って時間の浪費を防ぎ、別の場所から点数を回収してください(例えば大問1ケ・コは時間を使えば優秀な中学生でも解けます)(シ)~(ソ)は計算量が多いので、タイムアップによる不正解(3失点)は仕方ないところです。しかし、次の(タ・チ)3点とセット問題になっているため、合計6失点というのは痛いです。この辺りが勝負どころでしょう。九大受験生なら(オ)(カ)以外は全て正解したい、熊大・九工大受験生なら更に1問ミスまでOKです。
大問3

講師としての解説
(1)(2)に関して、場合の数に関する基礎知識を問う出題です。(3)に関して、やや応用ですが、赤を2回使える配置は2パターンだけなので簡単です。(4)に関して、5つの中から3つの選び方という事で、少し難しくなりました。球1の3通りを忘れないよう気をつけましょう。(5)に関して、(4)までに比べて一気に複雑になりました。ただ、内容は見た目よりシンプル・簡単で、熊大・九工大志望者が落とすと「痛い失点」となるレベルです。(6)に関して、(5)のシチュエーションを自分で活用する問題です。これは難しかったと思います。
受験生としての解説
(6)で(5)の応用をひらめけるかが1つのポイントでしょう。九大志望~偏差値50の地方国立志望まで、(6)以外は全て正解して17/20点を確保したいところです。その上で、九大志望だと(6)を落とすのは痛い失点となります。熊大・九工大志望なら(6)の不正解はOKです。(6)にこだわるより、他からもっと簡単な失点を防ぐ方が合格に近いです。(5)は見た目より簡単なので、問題文の長さに心を折られないよう注意です。
大問4

講師としての解説
「整数」からの出題です。小さなカードを並べて長方形が完成する条件を調べ、そこに「縦の長さ=横の長さ」という条件を加える事により、正方形になる条件を調べます。最大公約数・最小公倍数の条件を詰めていく出題なので、整数問題にありがちな「気の利いた式変形」や「整数独特の考え方」の要素は薄いです。整数問題としては取り組みやすいです。(ニヌネノ)で縦辺の条件と横辺の条件が合流する際にパニックを起こしやすいため、ここが勝負どころとなります。
受験生としての解説
(キク)と(ニヌネノ)以外かなり簡単な事が見逃せません。公約数と公倍数を計算する問題ばかりです。(キク)は全ての大問で見かける「やや難しめの問題」。(ニヌネノ)は大問1つ分の難しさを凝縮したような難問です。逆に言うと(キク)(ニヌネノ)各3点を捨てると、かなり簡単に14/20点が確保できます。そして(キク)は難しいとはいえ、九州工業大学以上を目指すなら正解したい難易度です。結論として、(ニヌネノ)を捨てて簡単に・短時間で17/20点を確保できてしまう、というのはお得な出題でした。「時間を稼げる」という大きなメリットを考えると、九大受験生でも(ニヌネノ)を捨てて97点を目指す作戦はアリです。
大問5

講師としての解説
受験生としての解説
共通テスト数学ⅡB・令和5年度
大問1

講師としての解説
前半の[1]は三角関数の基本を問う出題です。加法定理の使用、sin・cosの単位円へでの思考、それらを複合的に応用できるかが問われています。最後の問題(ソ)~(チ)は限られた時間と極限の緊張の中では難しいと思います。後半の[2]は対数の基本を問う出題です。logの式変形と有理数の定義を知っておく必用があります。共通テストとしては簡単なレベルです。
受験生としての解説
ソ(2点)タチ(2点)がやや複雑です。大問1から時間を浪費したくないところです。あえて飛ばして先へ進み、全てが終わってから戻って解くのは良い作戦です。熊大・九工大志望なら(ソ)(タチ)の4点を捨てて時間の浪費を防ぎ、26/30点を確保できれば十分です。九大志望なら(ソ)(タチ)は落とすと痛い失点です。
大問2

講師としての解説
前半の[1]は微分の基本問題です。与式を微分して増減表を描き、応用して体積につなげます。後半の[2]に関して、太郎と花子が登場したので注意が必用です。問題が難しくなる傾向にあり、仮に正解できても時間を大きく消費する場合が多いです。本問は積分計算からスタートし、積分計算を桜の開花スケジュールへ応用していきます。(ノ)までは簡単ですが(ハ)からやや複雑になるので、時間に追われてパニックを起こさず冷静に計算する必用があります。
受験生としての解説
前半の[1]は「偏差値50の地方国立大学」以上を目指す場合は、満点を取りたいレベルです。[2]も難しいと言う程ではないので、熊大・九工大志望者は満点を取りたいレベルです。ただ「太郎と花子問題の時間消費」を警戒して、ラストの(ヒ)3点を早めにカットする作戦はアリです。(ヒ)を解く時点で(ヒ)の正解に必用な計算がほぼ終わっているのでカットする必用も無いでしょうが、太郎と花子には要警戒です。
大問4

講師としての解説
預金口座を例にした「数列」の問題です。慣れてない人には取り付き難い問題ですが、慣れが無いとしても十分完答できます。シチュエーションに沿って数列式を立て、特性方程式を引き算して等比数列に持ち込み、等比数列の和の公式を使ってn年後の預金額を調べるという事で、数列の基本パターンそのままです。共通テストでは概ね大問の最後の問題が難しく、九大受験生でも解けない場合が多いのですが、本問はラストの(3)が簡単という特徴がありました。
受験生としての解説
共通テストとしてはやや簡単なレベル。特に最後の問題が簡単な事は見逃せません。九大受験生なら満点を取りたい、熊大・九工大受験生なら1問落とすと痛いレベルです。
大問5

講師としての解説
ベクトルからの出題です。全体としてやや時間を要する作りでした。(2)までは簡単ですが、(3)から「今している事」が全体として何を意味するか見えにくいため不安が付きまといます。不安に耐えながら目の前の問題を1つずつ処理していくので、スタミナを削られます。(サ)に関して、計算が複雑な事に加え、照らし合わす選択肢が6つもあり九大受験生でも苦労したと思います。
受験生としての解説
早めに(サ)を諦めるのは作戦としてアリです。一方(シ)が簡単で(サ)とセット問題になっており、2問まとめて切り捨てるのは良い気がしません(実は(シ)は1点なのですが、それが解るのは試験終了後なので、本番中は「サ+シ=3点+2点」に見えると思います)ただ、全大問を俯瞰すると大問1・2・4が簡単なので(サ)(シ)の4点(試験中は5点に見える)を捨てて時間の浪費を防ぎ、85点前後でフィニッシュなら九大受験生でもOKです。熊大・九工大受験生なら十分すぎる成果です。

