弱者の勉強法の1つ「受験の攻略法」の解説ページです。
合格に特化した作戦
合格形に沿う
各学校には、最も簡単に合格できる点数の取り方(合格形)があります。例えば九州大学なら下図データより「共通テスト75%・二次試験60%」が合格形となります。

合格形に沿うことのメリットは
- 必要以上の高得点を狙わなくて済む
- よって難問を避けることができる
- よって勉強量を減らせる
- (高得点を狙わなければ)安定性が増す
- 試験時間も足りる
などです。志望校の問題をギリギリ解ける学力で合格できます。
出題傾向に合わせる
「経験済みの問題」なら才能が無くても解けます。出題傾向を調べ、頻出の問題を探しましょう。例えば九州大学の化学なら全5問の内「化学平衡・電離平衡」と「構造決定・元素分析」は、ほぼ毎年の様に出題されています。

そして上記「合格形」と「出題傾向」を組み合わせると、合格ラインに特化した作戦が見えてきます。
合格ラインに特化

「できるだけ高得点を目指す」という作戦でとれる行動は「必死に勉強する」だけですが、合格ラインに特化する作戦なら「合格に必要ない点数を捨て、合格率を上げる」という行動をとれます。例えば九州大学・数学なら以下の通り。

【九州大学の数学】
| 出題数 | 5問 |
| 合格ライン | 60% |
| 合格形 | 2問正解 3問部分点 |
【合格ラインに特化した作戦】
出題率が最も高い「微分積分」から2問正解できた場合、残りは部分点で合格。1問正解できた場合は「場合の数・確率」or「複素数平面」から1問正解し、残りは部分点で合格。
進研模試数学0点・偏差値36.1でもできました。
以上が合格に特化した作戦の立て方です。
次は点数をかき集める方法を3つご紹介します。
点数をかき集める
正解番号の予測
解けない問題の正解番号を運まかせにせず、狙って当てにいきます。
一般に「迷ったら2番か3番か4番」と言われるマーク解答ですが、以下の共通テスト国語では「2番ではなく4番」と言い切れます。

「解答番号の予測」を利用した戦法
正解番号を予測できるなら「勉強を止めて時間をかせぐ」という作戦をとれる場合があります。以下、2012年センター試験の実例をご紹介します。
【解答番号の予測を利用した作戦】
- 多めに使われる正解番号を事前に調べる
- 古文の勉強を止める
- 古文の問題を読まず「多めに使われる正解番号」を全てマークする
- 浮いた試験時間を現代文・漢文に回して高得点にする
- 浮いた勉強時間を理系科目に回し「古文で捨てた点数」以上の点数を回収する
| 失うもの | 共通テスト古文50点 (九大・熊大は25点換算) |
| 得るもの | 1.古文の勉強時間1年分 →配点が大きい理系科目からの得点増 2.古文の試験時間20分 →現代文・漢文の得点増 3.古文のマグレ当たり分 |
| 過去の実績 | 2012年センター試験の結果 |
|---|---|
| 国語マーク模試で1度も 150点を超えたことがない | 現代文:100/100点 古文:13/50点(全て4番をマーク) 漢文:50/50点 国語全体:163/200点 |
| マーク模試で1度も 720/900点(80%)を 超えたことがない | 762/900点(84.7%) 九州大学A判定 |
小学生でも正解できる解き方
根性さえあれば小学生でも正解できる問題があります。九州大学2016年・数学を例にします。

【小学生でも正解できる解き方】
3つのサイコロの出目は全部で216パターンしかないので
| サイコロ1 | サイコロ2 | サイコロ3 |
|---|---|---|
| 1 | 1 | 1 |
| 1 | 1 | 2 |
| ・ ・ ・ | ・ ・ ・ | ・ ・ ・ |
| 6 | 6 | 5 |
| 6 | 6 | 6 |
と、根性で全てのサイコロの出目を書き出せば、問題を解けずとも正解できます。
同じく九州大学2016年数学から

【小学生でも正解できる解き方】
「○2016○」の形をとる6桁の自然数は90パターンしかないので、
120160÷13
120161÷13
120162÷13
・
・
・
920169÷13
と、割り算を90回やって余りが0のものを書けば正解できます。
余りは1ずつ増えるので実際に計算するのは10回程度でよいでしょう。
出題分野の予測
- 同レベルの大学の過去問
- 学術系ニュース
- 志望大学のHPや会報
などをチェックしておくと出題を予測できる場合があります。

2017年:大問1で出題

2017年:大問3で出題
以上が点数をかき集める3つの方法です。
最後は出願を工夫して合格率を上げる3つの方法です。
出願を工夫する
合格点が低い学部へ出願
| 九州大学 工学部 | 河合塾 偏差値 | 東進 偏差値 |
| Ⅰ類 | 57.5 | 68 |
| Ⅱ類 | 57.5 | 68 |
| Ⅲ類 | 57.5 | 68 |
| Ⅳ類 | 55.0 | 67 |
| Ⅴ類 | 57.5 | 68 |
| Ⅵ類 | 57.5 | 68 |
例えば九州大学工学部なら、Ⅳ類の合格点だけ低い年が多いです。
九州大学は3つまで(第1志望~第3志望)出願できるので、Ⅳ類を志望に入れておくと合格率が上がります。

9・入学者選抜方法(2)合格判定基準より抜粋
穴場の学部へ出願
| 東京理科大学 理工学部・土木 | 共通テスト利用 合格ライン |
| 2006 | 76.8% |
| 2007 | 65.1% |
| 2008 | 67.1% |
| 2009 | 67.0% |
| 2010 | 62.1% |
| 2011 | 66.5% |
| 2012 | 70.3% |
| 2013 | 66.8% |
| 2014 | 72.5% |
| 2015 | 73.3% |
| 2016 | 72.1% |
| 2017 | 76.1% |
| 2018 | 75.0% |
| 2019 | 77.8% |
| 2020 | 75.4% |
| 2021 | 73.5% |
上記は東京理科大学(難関大学)の共通テスト利用入試・合格ラインです。
熊本大学の共通テスト目標点が70~80%、明治大学の共通テスト利用合格ラインが72~85%であることを考えると、かなりお得だとわかります。
上位大学は標準問題集で合格できますが、難関大学は難関問題集が必要なことを思えば、夢の様な話です。
推薦に絞って出願
指定校推薦に全力を注ぐことで第一志望より難しい大学に合格できる場合があります。
例えば熊本大学を目指せる学力があれば、それを定期試験に集中させる事で東京理科大学・上智大学など難関大学へ格上げできたりします。
